M&A仲介会社・FA比較

M&A仲介会社・FA比較

 中立的な立場からM&Aの成功を目指す仲介形式と、依頼主の意見を最大限重視してM&Aの成功を目指す FA(ファイナンシャル・アドバイザー)形式があります。日本には仲介形式を採用する会社が多く、中小企業の場合は仲介会社が選ばれることが多いようです。一方、売り手または買い手が自己の利益を最大限にすることを望むのであれば、FA形式を採用する会社を選ぶべきかと思います。M&A仲介会社・FA会社を選ぶ際は、それぞれのメリット・デメリットを知った上で検討しましょう。

M&Aライブ
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仲介会社とFA会社がいます!
社長
社長
どちらを選ぶべきですか?
M&Aライブ
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仲介会社も良いですが、私はFA会社をおススメします!
M&Aライブ
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その理由を解説しますね。

1.FA(ファイナンシャル・アドバイザー)形式とは?

 FAとはファイナンシャルアドバイザーの略であり、M&Aで幅広いアドバイス・サポートを手掛けるアドバイザーのことです。FA形式ではアドバイザーが売り手・買い手側のいずれか一方につき、依頼主の利益を最大化させるためにM&A業務を行います。日本でもFA形式の認知度は増してきており、中小企業でもFA会社を選ばれる方が増えています。そこでFA形式のメリット・デメリットを以下解説します。

  1. FAの立場はわかりやすい!
  2. FAだとM&Aが成立しにくい?
  3. FAが仲介に比べ少ない理由

1.FAの立場はわかりやすい!

  上記でも述べた通り、FAは売り手・買い手側のいずれか一方につき、依頼主の利益を最大化させるために動きます。したがってその立場は明確です。 FAは他の専門家(弁護士や税理士など)とネットワークを結んいることが多く、 M&Aの一連の流れで依頼主の立場に立ってサポートしてくれます。M&Aで利益を最大化したいと考えるのであれば、まずFAを検討すべきなのです。

M&Aライブ
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FAは依頼主の立場に立ってくれます!
社長
社長
それは頼もしいですね!

2.FAだとM&Aが成立しにくい?

 FA形式のデメリットとしては、FAは依頼主の利益を最大化させるために動くので、場合によっては相手方と対立色が強く出てしまうことです。また相手方のFAと相性が悪い場合、M&A当事者とは関係ない場面で話がブレークしてしまうことがあります。ぞのためFAには、依頼主の優先事項を柔軟に判断し行動する高い能力が求められます。具体的には依頼主が一番重視している事項(金額・スピード・破談しないこと等)を理解しながら動く能力が求められます。

M&Aライブ
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FAは依頼主が何を優先しているのかで動きが変わります!
社長
社長
コミュニケーション能力が大事ですね!

3.FAが仲介に比べ少ない理由

 中小企業のM&Aでは、仲介形式が選ばれることが多くFA形式が選ばれるのは少ないのが現状です。その理由としては、優秀なFAの絶対的な数が足りていないこと、仲介形式の方が破談しにくいため利益を上げやすく、FA形式を採用する会社が少ないこと、等が考えられます。FA形式で重視される依頼主の利益の最大化よりも、破談することなくことなく友好にM&Aを進めることに重きがおかれているからと思われます。

M&Aライブ
M&Aライブ
中小企業では、FA形式はまだ主流とはいえません!
社長
社長
そうなんですね。。。

2.仲介形式とは?

 仲介形式は、売り手・買い手の間に仲介として交渉を行いながら、中立的な立場でM&A成立に向けたアドバイザリー業務を行う形式です。FA形式との大きな違いは、売り手・買い手いずれか一方の利益の最大化を目指すのではなく、双方の間に立って客観的かつ中立的な立場から交渉を行う点にあります。現状中小企業のM&Aでは仲介業務を依頼するケースが多いです。 そこで仲介形式のメリット・デメリットを以下解説します。

  1. 仲介は中立的立場!
  2. 仲介は双方の依頼主の味方!
  3. 仲介形式の最大の問題点とは?

1.仲介は中立的立場!

 仲介形式は 双方の間に立って客観的かつ中立的な立場から交渉を行うため、 破談することなくことなく友好にM&Aを進めることができます。 お互いの利益を主張するFA形式に比べ交渉自体が短くなりやすく破談しにくい傾向があります。有効なM&Aを望む日本人の気質に合っている形式と言えます。

M&Aライブ
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話が進むのが早いです!
社長
社長
友好かつスピード重視なら仲介形式ですね!

2.仲介は双方の依頼主の味方!

 仲介形式の特徴は、売り手・買い手双方の依頼主になっているという点にあります。 売り手・買い手双方の依頼主になっている分、対立事項の調整は早いですが、その立場がどちらかに偏るケースもあります。特に仲介形式では買い手の立場寄りになるケースが散見されます。買い手はリピートが期待できるお得意様になる可能性があるため、買い手寄りの目線でM&Aが進められてしまう可能性があるのです。

M&Aライブ
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双方の味方となります!
社長
社長
利害調整役ですね!

3.仲介形式の最大の問題点とは?

 仲介形式最大の問題点は、仲介形式では 売り手・買い手双方の依頼主になっているという利益相反の問題を解決できていない点にあります。本当の意味で中立の立場を貫くことは難しいのです。日本に仲介会社が多いのは、仲介形式だと早く案件が進み無駄な対立も抑えられ手間がかからない分、業者にとって利益が上げやすいという点も見逃せません。

M&Aライブ
M&Aライブ
どっちの味方かわかりずらいです。。。
社長
社長
売り手は特に不安ですね。。。

 

 スピード感もって友好的にM&Aを行うことが出来る仲介会社を選択するメリットも大きいですが、じっくり腰を据えて自己の利益の最大化を目指すM&Aを行うことが出来るFA会社を選択するメリットも大きいです。皆様のM&Aが成功するためには、皆様の利益が最大化することが大切です。皆様にとっての利益はお金、時間、もめずに話を進めること、等さまざまかと思います。M&A仲介会社・FA会社を選ぶ際は、それぞれのメリット・デメリットを知った上で検討しましょう。